食事で美味しく花粉症対策大作戦!!
みなさんこんにちは!
日に日に厳しい寒さも和らぎ、春の陽気を感じられるようになってきましたね。
さて、今月のコラムは、食事で美味しく花粉症対策大作戦です。
まず、花粉症の原因についてご説明します。
花粉症は、樹木や草花の花粉が原因となって、鼻水やくしゃみ、目のかゆみ、のどの痛みといった、さまざまなアレルギー症状を起こす病気です。
花粉症の原因というと、スギやヒノキなどがすぐに思い浮かびますが、それ以外にも、日本では、シラカンバやハンノキ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギなど、およそ60種類の花粉が花粉症を引き起こすと報告されています。
花粉症の諸症状は、原因となる花粉が飛散する時期に現れます。
スギやヒノキの花粉の飛散は春がピークですが、夏や秋に花粉が飛散する植物もあります。毎年決まった時期に鼻水やくしゃみ、のどの痛みなどの症状が出る人は、その時期が何か特定の植物の花粉飛散時期と重なっていないか確認してみてください。
花粉症と考えられる場合、一度、医療機関を受診しましょう。
症状を悪化させないため、また、花粉症の根治(治癒)を図るためには、適切な治療と予防行動などの対策が重要です。
花粉症カレンダー
資料:鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会
続いて、食事で美味しく花粉症対策をするにはどのような食べ物を摂取したらよいかについてです。
一つ目はヨーグルトです!
乳酸菌が豊富なヨーグルトは、腸内環境を整える代表的な食品のひとつです。
そもそも、腸には免疫の働きを担う細胞や、体に害を及ぼす侵入者(病原細菌など)と戦う抗体などが60%以上も集まっています。
それを腸管免疫といい、腸内環境を整えることが腸管免疫の正常化につながると考えられています。
そのため、腸内環境をよくすると、花粉(アレルゲン)が腸から体内に入りにくくなる可能性があります。また、乳酸菌には免疫の過剰反応を抑える働きがあるため、花粉症の症状緩和に役立つと考えられています。
ヨーグルトはビタミンCも摂取できるためアレルギー症状にも適しており、乳酸菌と相性の良いきな粉やはちみつ、バナナなどの食材と一緒に食べると、相乗効果が期待できるといわれています。
二つ目は、青魚です!
アジやイワシなどに代表される青魚を食べると、不飽和脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)を効果的に摂取できます。
EPAには、花粉症などのアレルギー症状を軽くする働きが期待できるとの研究結果もあるため、積極的に摂取してみましょう。
三つ目は、緑茶や甜茶です。
緑茶を飲むと、アレルギー誘発物質であるヒスタミンの働きを抑えると言われる「カテキン」を摂取できます。
甜茶は、ヒスタミンやロイコトリエンなどの排出を抑制することを期待して、民間医療の中で用いられるケースも多いです。
その他にも、梅干しに含まれるバニリンやチョコレートに含まれるカカオポリフェノールなどがあります。
最後に、気を付けていただきたい点として、花粉症の症状に伴い、まれに食物アレルギーが併発する場合があります。
「花粉-食物アレルギー症候群」と呼ばれ、花粉症患者が特定の食べ物を摂取した際に、刺激や痒みなどを感じるアレルギー症状です。
特に、春頃に飛散のピークを迎えるスギやヒノキ由来の花粉症では、トマトをきっかけに食物アレルギーが誘発されるケースが報告されています。
過度に恐れる必要はありませんが、気になる点があれば、アレルギー専門医のいる医療機関の受診をおすすめします。
また、アルコールの摂取や冷たいものの摂りすぎなども、消化器官などに影響を与えるため、適量を意識してください。
ここまで読んで下さり、ありがとうございます(^^)
次回のコラムもお楽しみに♪