冬の寒さを乗り切ろう!食事で体ぽかぽか冷え対策
今年もとうとうあとひと月となりました。寒さが身にしみる季節になりましたね。
今回のテーマは「冷えと食事」についてです。
●冷えは改善しないと…
冷えているのに、体質だからと我慢していませんか。
冷えは「万病のもと」と言われており、体温が1℃下がると代謝が10%~20%悪くなり、免疫力は30%も低下します。
その状態を放っておくと次のような悪影響があります。
● 内臓の働きが悪くなり、免疫力が低下。風邪や感染症などにかかりやすくなる
● 全身の新陳代謝が悪くなることで老廃物がうまく排出されなくなり、抜け毛、白髪、肌の乾燥やくすみ、肥満などを招く。
● からだが冷えることでだるさや頭痛、肩こり、下痢、不眠などの不調が起こりやすくなる。
冷えの原因には筋肉量が少ない・ホルモンバランスや生活リズムの乱れ・血行が悪いなど様々なものがあります。
その中でも食事は血行と密接に関係しているため、食事に気をつけることで冷えの改善につながるのです。
食事での対処法
体を温める大切な栄養素
栄養素は食事によって身体に取り込まれ、消化・吸収される中で熱エネルギーを発生させます。
また栄養素のはたらきによって血行を良くするものもあります。
これらの栄養素を1日3度の食事の中で積極的に取り入れていきましょう。
タンパク質…胃腸で消化・吸収され、代謝される際に熱エネルギーを発生させる。
ビタミンB1…代謝を促進しエネルギーを産生する。
ビタミンC…鉄分の吸収を促進する。毛細血管の機能を保持する。
ビタミンE…血管を拡張させ血行を良くする 。
鉄分…貧血を改善し、血行を良くする。
体を温める食材
1.冬が旬のもの・寒い地域が原産地のもの
2.色が濃いもの…赤・黒・オレンジ
3.土の中で育ったもの…さつまいも、にんじん、たまねぎ、ごぼう、 かぼちゃ、生姜などの根菜類が代表的です。
逆にトマト、キュウリ、ナスなどの夏野菜は水分を多く含むため体を冷やす作用も持っています。
食事に取り入れる際は下記の体を温める食べ方と合わせることをおすすめします。
体を温める食べ方
1.加熱して食べる
生野菜や果物などの冷たい食べ物は体を冷やすので少量にとどめ、
加熱調理(煮る・炒める・蒸すなど)した温かいメニューを中心にする。
2.料理に辛味を利用する
唐辛子や生姜、ねぎ、にらなどの辛味成分には血行を促進する作用が期待できます。
3.よく噛む
よく噛んで食べると食事誘発性熱産生が高まり、体が温まりやすくなります。
おわりに
今回は冷えが体にもたらす不調と体を温める食事についてご紹介しました。
すぐに実践できることが多いためぜひ日々の食事に取り入れてみて下さい。
また「体を温める食事をとる」と同時に、適切な睡眠・バランスの良い食事・適度な運動など日々の生活習慣を見直し、根本的な冷えの改善を目指しましょう。
生活習慣の改善は無理なく継続できることから始めてみましょう!